一級建築士試験の問題は横書きなので、縦書きの法令集を使うと、問題を見るときは目線は横に動き、法令集を見るときは目線は縦に動き…をくりかえすこととなります。
その点、オレンジ本は縦書きのため、大変使いにくいです。2年目は、横書きの法令集を使うことにしました。
本屋で吟味し、井上書院の井上建築関係法令集(以下、井上本)を選択しました。
鮮やかな黄色の法令集です。
お勧めする理由を列挙します。(条文、条文番号は2008年版から拾っています。)
1、横書きである。
→問題文が横書きであるから、横書きのほうがダンゼン使いやすいです。
2、条文の下にある、関連や政令の項目が多い。(リスト化されている。)
→例えば、建築基準法 第5章 78章【建築審査会】第1項の関連項目には、
建築審査会の同意が必要な条文のタイトル、条文番号、ページがリストアップされています。
また、消防法 第17条【消防用設備等の配置、維持】1項の下の政令には、
政令のタイトルと条文番号、ページがリストアップされています。
オレンジ本では、自分で条文番号とページを書き足さなければいけません。
建築士試験に持ち込む法令集は、条文番号、ページ数以外の書き込みは禁止されているので、条文タイトルを書き込むことはできません。
井上本は、最初から関連法令が一目で「何がどこに書いてある」を知ることができます。
それから、条文番号等を自分で書き足した場合、個人差はあると思いますが、書き損じたり、見にくかったりすることがあります。
最初から印刷されていると、安心して、信用して読めるので、気楽です。また、実務時にも大いに役立ちます。
3、カラーのインデックスシールとその作り方(貼り方)マニュアルがついてくる。
→たいていの法令集にはインデックスは付属されていますが、マニュアルがないと非常に貼りにくいです。
井上本では、丁寧なマニュアルがついてきます。
法令集の腹と上に線を引く位置、その、どのブロックにどのインデックスをどのページに貼りかをわかりやすく書いています。
インデックスを張る時、ページ数の指示がないと大変間違いやすいです。
4、CD-ROM(即セン力!! マーキング術)がついてくる。
→CD-ROMにマーキングされた条文がpdfで入っています。条文が法令集に載っている順番で入っているので、
そのpdfを見ながら、写す感覚で自分の法令集にマーキングできます。これは、他の法令集にはない特徴ではないでしょうか。
5、装本、紙質がよい。
→開きやすく、めくりやすいです。
背を糸で閉じていないので、大学ノートを開くようにパックリ開けます。
また、他の辞書サイズの法令集は、たいていの辞書で使われている、ペラペラの透けるような紙質ですが、井上本は厚く、手になじみます。
6、字が大きく、見やすい。
→オレンジ本を見た後に、井上本を開くと「字が大きいとこんなに見やすいんだ!」と実感します。
線を引いたとき、多少の余白がないと、見にくくなることがありますが、井上本は字が大振なので、その心配がないのです。
思いっきり線が引けます。
一級建築士試験で使いやすい法令集は、得てして、実務でも使いやすいです。
ここでは、井上本を勧めていますが、いろいろ試して自分に合ったものを探してみるのもよいのではないでしょうか。

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